クリープ変形とは?荷重をかけ続けると段々ひずみが大きくなって最終的には壊れてしまう現象です!

zairiki
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通常の材料力学では、一定の荷重に対してひずみも一定と考えます。しかし実際には、高温環境で荷重をかけ続けると時間とともにひずみが増加し、最終的に破断に至ることがあります。この現象を「クリープ変形」といい、ガスタービンや電子機器など高温で使用される製品では重要な設計上の課題となります。

この記事はYoutube動画で紹介した内容の概要です。演習問題を含む詳細は動画をご覧ください。

1. クリープ変形とは

クリープ変形とは、一定荷重を長時間かけ続けるとひずみが増加する現象です。荷重(応力)が大きいほど、また温度が高いほど起きやすく、一般的に絶対温度で材料の融点の40〜50%以上の温度域で顕著になります。融点の低いはんだは室温近くでもクリープが課題になります。

クリープ変形で生じるひずみの変化は、次の3段階に分類されます。

  • 第一期クリープ(遷移クリープ):ひずみの増加速度が徐々に低下する段階。
  • 第二期クリープ(定常クリープ):ひずみが一定の速度で増加し続ける段階。
  • 第三期クリープ(加速クリープ):ひずみが加速的に増加して破断に至る段階。
「クリープ変形」のスライド。左:棒に引張荷重をかけるイラスト。右:縦軸がひずみ・横軸が時間のグラフ。荷重を一定にしてからのひずみ曲線が3つの領域(遷移クリープ・定常クリープ・加速クリープ)に分けられており、第三期クリープ(加速クリープ)の最後に×(破断)が示されている。
クリープ変形の時間-ひずみ曲線。遷移クリープ(増加率が低下)→定常クリープ(一定速度で増加)→加速クリープ(急増して破断)の3段階で進行する。

2. クリープ変形の強度

クリープ変形に関連する強度指標として、主に次の2つが用いられます。

  • クリープ破断強度:クリープによる破断が生じない応力の最大値。温度と時間に依存し、使用条件に応じた値を用います。
  • クリープ強さ:クリープによるひずみが一定時間内に一定値以下に収まる応力の最大値。破断に至らなくても変形で機能を失うケース(例:高温ボルトの緩み)に用います。温度・時間・ひずみの3つに依存します。
「クリープ強さ」のスライド。左:「クリープによるひずみが一定時間で一定値以下になる応力の最大値」「温度と時間とひずみに依存」の2つの箇条書き。右:縦軸がひずみ・横軸が時間のグラフ。許容ひずみの上限を示す水平破線と、設計時間を示す垂直破線が示されている。
クリープ強さの概念。一定時間内に生じるひずみが許容値以下になるように応力を管理する強度指標で、温度・時間・ひずみの条件に応じて使い分ける。

まとめ

クリープ変形のまとめ。定義・3段階の分類・主な課題事例。
  • クリープ変形とは、一定荷重を長時間かけ続けるとひずみが増加する現象。応力が大きく高温ほど起きやすく、絶対温度で融点の40〜50%以上で顕著になる。
  • ひずみの変化は遷移クリープ→定常クリープ→加速クリープの3段階に分類される。
  • 破断を防ぐ「クリープ破断強度」と、変形量を抑える「クリープ強さ」の2つの強度指標を使い分ける。
  • ガスタービン・電子機器(はんだ)など高温で使用される製品では特に注意が必要。

より詳細な説明や演習問題をYouTube動画で紹介しています。ぜひご覧ください。

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