残留応力【材料力学用語辞典】
zairiki
生活に役立つ材料力学
材料力学用語辞典では、材料力学で出てくる専門用語を分かりやすく紹介しています。今回の用語は「疲労限度設計と有限寿命設計」です。
この記事はYoutube動画で紹介した内容の概要です。詳細は動画をご覧ください。

製品を設計するとき、疲労強度の考え方は大きく疲労限度設計と有限寿命設計の2つに分類されます。疲労限度設計は、生じる応力を疲労限度以下に抑える設計です。S-N曲線の水平部(疲労限度以下)の領域で設計するため、設計通りの使い方であれば疲労破壊が起きないことになります。有限寿命設計は疲労限度より大きい応力を許容し、製品の生涯で受ける有限な繰り返し数内で破断しないようにする設計で、S-N曲線の右下がりの領域を使います。
疲労限度設計のメリットは「設計通りの使い方なら永久に使える」「負荷の回数を把握しなくてよい」という点です。デメリットは「過剰品質になりがち(重量・材料コストが大きくなる)」「壊れ方が分からず、破壊時の安全な止め方が課題」という点があります。
有限寿命設計のメリットは「材料を限界まで使えるため小型軽量化やコスト低減に有効」「壊れる場所をあらかじめ決められるため安全に止められる」という点です。デメリットは「製品寿命に限りがあり、定期メンテが必要」「負荷回数の見積りを誤ると想定より短寿命になる」という点があります。
これらのメリットやデメリットを考慮して、製品や部品ごとに適切な設計方法を選択することが重要です。


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