複数部材の界面をどう扱う?応力やひずみの不連続な分布を適切に扱いましょう!

zairiki
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複数部材の界面では、応力やひずみの分布が不連続になることがあります。FEMでは、部材界面のモデル化の方法によって応力やひずみを適切に評価できるかどうかが変わります。界面の扱い方を正しく理解して、応力やひずみを適切に評価しましょう。

この記事はYoutube動画で紹介した内容の概要です。演習問題を含む詳細は動画をご覧ください。

1. 部材界面の接続方法

FEMで複数部材の界面を扱うとき、界面が変形中にズレたり開いたりしないよう、接続する面が同じ動きをする条件を与える必要があります。接続方法は大きく2つに分けられます。

  • 節点を共有する方法:複数の部材が界面の節点を共有する。同じ節点で構成されているため、変形時に界面は当然同じ動きをする。
  • 境界条件で変位を共有する方法:各部材をバラバラに要素分割し、界面の変位が同じになるよう境界条件を設定する。

境界条件で変位を共有する方法では、各部材を独立して要素分割するため界面の節点位置が一致しません。そのため変位の微分値である応力やひずみの繋がりが確保されず、部材界面で実際には存在しない応力分布の乱れが生じることがあります。

「境界条件で変位を共有する方法での応力分布の乱れ」スライド。同じ材料の2部材の界面で、境界条件で変位を共有した場合に界面付近で局所的に大きな応力が生じる様子と、実際には乱れのない滑らかな応力分布を対比。界面部分に赤丸で注意箇所を示す。
境界条件で変位を共有する方法では、部材界面で実際には存在しない応力分布の乱れが生じることがある。同じ材料でも各部材の節点位置が不一致なため、応力・ひずみの繋がりが保たれない。

2. 2つの方法の特徴比較

節点を共有する方法と境界条件で変位を共有する方法を、4つの観点で比較します。

  • 変位の繋がり:どちらの方法でも変位の繋がりは確保できる。
  • 応力やひずみの繋がり:節点を共有する方法では繋がりを確保できる。境界条件で変位を共有する方法では応力やひずみの繋がりは保たれない(×)。
  • 要素分割の容易さ:節点を共有する方法では界面の節点位置を一致させる必要があるため、大きさが極端に異なる部材の界面などでは分割が難しいことがある(△)。境界条件で変位を共有する方法では各部材を独立して分割できる。
  • 評価の手間:節点を共有する方法では界面の節点が複数部材の結果を持つため、部材ごとに積分点からの変換が必要で少し面倒。境界条件で変位を共有する方法はシンプル。
「2つの方法の特徴比較表」スライド。縦軸に「節点を共有する方法」と「境界条件で変位を共有する方法」、横軸に「変位の繋がり」「応力・ひずみの繋がり」「要素分割の容易さ」「評価の手間」の4項目で○△×を記入した完成した比較表。
2つの接続方法の特徴比較。どちらも変位の繋がりは確保できるが、応力やひずみの繋がり・要素分割・評価の容易さには違いがある。どちらの方法を使えるかは使用するPREソフトによって決まる。

まとめ

部材界面の扱い方まとめ。2つの接続方法の特徴。
  • 部材界面の接続方法には節点を共有する方法境界条件で変位を共有する方法の2種類ある。どちらを使えるかはPREソフトによって異なる。
  • 節点を共有する方法は応力やひずみの繋がりを確保できるが、要素分割や結果評価が面倒。境界条件で変位を共有する方法は要素分割しやすいが、界面の応力やひずみの繋がりは保たれず、界面で応力分布が乱れることがある。
  • 節点を共有する方法で界面の応力やひずみを評価する際は、界面節点では部材ごとに積分点の値から変換する必要があり、部材内部と界面で変換方法が異なる点に注意が必要。
  • 実際には接着剤やボルト締結など様々な接合方法があり、評価したい現象に応じた適切なモデル化が求められる。

より詳細な説明や演習問題をYouTube動画で解説しています。ぜひご覧ください。

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