連成解析とは?複数の物理現象を扱うことができる解析です!

zairiki
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有限要素法(FEM)では、構造解析や伝熱解析といった単独の物理現象だけでなく、複数の物理現象が相互に影響し合う現象を扱う解析も扱えます。これを連成解析(マルチフィジックス解析)と言います。

この記事はYoutube動画で紹介した内容の概要です。演習問題を含む詳細は動画をご覧ください。

1. 連成解析とは

連成解析とは、構造・伝熱・流体・電流・磁場など、複数の物理現象が相互に影響する現象の解析です。単独の物理現象の解析よりも複雑で大規模になります。連成解析には影響の方向によって2種類あります。

  • 片方向連成:現象1の結果を使って現象2を計算するが、現象2は現象1に影響しない(または無視できる)。例:温度分布(伝熱解析)→ 熱変形(構造解析)のように一方向に受け渡す。
  • 双方向連成:現象1と現象2が互いに影響し合う。例:変形によってヒーターとの距離が変わり温度分布も変化するような場合。
「連成解析」スライド。・複数の物理現象が相互に影響する現象の解析(吹き出しに「構造、伝熱、流体、電流、磁場、など」)。・マルチフィジックス解析とも言われる。・単独の物理現象の解析よりも複雑で大規模。
連成解析(マルチフィジックス解析)の概要。構造・伝熱・流体・電流・磁場など複数の物理現象を組み合わせて扱う。単独の解析より複雑で大規模になる。

2. 解き方:弱連成と強連成

連成解析の解き方は、弱連成強連成の2種類に大別されます。

  • 弱連成:各物理現象の行列式を別々に解く。行列式が小さく使用するメモリが少ない。現象毎に適した解法を選べる。計算結果を別の現象に受け渡す技術が必要。片方向連成・双方向連成どちらにも適用できる(双方向の場合は収束するまで繰り返す)。
  • 強連成:複数の現象をまとめた1つの大きな行列式を作成して解く。計算精度が高い反面、行列式が大きくなりメモリが多く必要。複数の現象を1つの行列式にする技術が必要。
「解き方の特徴」比較表スライド。弱連成と強連成を比較:行列式=小さい/大きい。計算精度=強連成より低い/高い。解法=現象毎に決められる/同じ解法。必要な技術=計算結果を別の現象に渡す技術/複数現象を1つの行列式にする技術。
弱連成と強連成の特徴比較。弱連成は行列式が小さく解法を現象毎に選べるが精度は低め。強連成は精度が高いが行列式が大きくなる。

まとめ

連成解析のまとめ。連成の種類(片方向・双方向)、解き方(弱連成・強連成)の違い、および連成解析を行う際の注意点。
  • 連成解析(マルチフィジックス解析)とは、構造・伝熱・流体・電流・磁場など複数の物理現象が相互に影響する現象の解析。単独解析より複雑で大規模になる。
  • 影響の方向により片方向連成(現象1→現象2のみ)と双方向連成(相互影響)に分類。解き方には各現象を別々に解く弱連成と1つの行列式にまとめる強連成がある。
  • 連成解析には幅広い物理現象の知識が必要。いきなり全現象を連成させるより徐々に扱う現象を増やす方が計算の収束確認や結果解釈がしやすく、短時間で正しく計算できることが多い。

より詳細な説明や演習問題をYouTube動画で解説しています。ぜひご覧ください。

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