材料力学用語辞典

高サイクル疲労と低サイクル疲労【材料力学用語辞典】

zairiki
材料力学用語辞典
  • 材料力学を勉強している人、材料力学を使っている人向け
  • 材料力学に出てくる専門用語を理解しよう!

材料力学用語辞典では、材料力学で出てくる専門用語を分かりやすく紹介しています。今回の用語は「高サイクル疲労と低サイクル疲労」です。

この記事はYoutube動画で紹介した内容の概要です。詳細は動画をご覧ください。

高サイクル疲労とは

「高サイクル疲労」と題したスライド。左側に「10の4乗〜5乗回以上で破壊」「弾性変形の範囲で生じる」「破断までの回数は応力振幅で整理される」の3箇条、右側に縦軸を応力振幅・横軸を破断までの回数(ともに対数スケール)とした右下がりの直線(S-N曲線)が赤い点と線で示されている。
高サイクル疲労:10⁴〜⁵回以上の繰り返し荷重で生じ、弾性変形の範囲で生じる。

繰り返し回数が 10⁴〜⁵ 回以上で生じる疲労を高サイクル疲労といいます。高サイクル疲労は弾性変形の範囲で生じ、応力振幅(最大応力と最小応力の差の半分)で整理されます。

高サイクル疲労は平均応力の影響が大きく、引張の平均応力があると疲労寿命が短くなります。そのため、平均応力やR値(最小応力/最大応力)によってS-N曲線が変化することに注意が必要です。

低サイクル疲労とは

「低サイクル疲労」と題したスライド。左側にひずみ(縦軸)と時間(横軸)のグラフ(鋸歯状の繰り返し変形)および応力(縦軸)と時間(横軸)のグラフ(塑性変形による非線形な応力履歴)、右側に応力-ひずみの履歴曲線(青色の安定したヒステリシスループとオレンジ色の初回曲線)が示されている。
低サイクル疲労:塑性変形を伴う大きなひずみが繰り返され、応力-ひずみ関係にヒステリシスループが形成される。

繰り返し回数が 10⁴〜⁵ 回未満で生じる疲労を低サイクル疲労といいます。低サイクル疲労は塑性変形の範囲で生じるため、応力-ひずみ曲線にヒステリシスループが形成されます。

低サイクル疲労はひずみ範囲や塑性ひずみ範囲で整理され、平均応力の影響は小さいです。

まとめ

「まとめ」と題したスライド。①疲労強度は10の4乗〜5乗回を境に低サイクル疲労と高サイクル疲労に分けられる、②低サイクル疲労は塑性変形範囲で生じひずみ範囲や塑性ひずみ範囲で整理される、③高サイクル疲労は弾性変形範囲で生じ応力振幅で整理され平均応力の影響があり平均応力やR値(最小応力/最大応力)で整理される、の3点が赤枠なしで記載されている。
高サイクル疲労と低サイクル疲労の定義・特徴。
  • 疲労強度は 10⁴〜⁵ 回を境に、低サイクル疲労高サイクル疲労に分けられる。
  • 低サイクル疲労は塑性変形範囲で生じ、ひずみ範囲や塑性ひずみ範囲で整理される。
  • 高サイクル疲労は弾性変形範囲で生じ、応力振幅で整理される。平均応力の影響があり、平均応力や R 値(最小応力/最大応力)で整理される。

YouTube動画でより詳細に説明しています。ぜひご覧ください。

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